・血液の名称は肺を中心につけられています。
①のように,静脈血は二酸化炭素を多く含む血液です。動脈血は肺で二酸化炭素を捨て,酸素を多く含む血液です。
・血管の名称は心臓を中心につけられています。
②のように,動脈・肺動脈は,心臓から出た血液が流れる血管です。静脈・肺静脈は,心臓にもどる血液が流れる血管です。
①と②を合わせると,二酸化炭素を多く含む静脈血は,心臓から出た血液が流れる血管である肺動脈を通ることになります。肺で酸素を得た動脈血は,心臓にもどる血管である肺静脈を通ることになります。
ですから,肺循環では,肺動脈に静脈血が流れ,肺静脈に動脈血が流れることになるのです。この部分の血管と流れる血液の関係は,しっかり理解しておきましょう。