メスシリンダーを使った計量では,目盛りと目盛りの間のおおよそどれくらいのところに液面があるかを見て,
目盛りの1/10きざみの値を求めます。
どのように使うか図を見ながら一緒にやってみましょう。
1.100mL用のメスシリンダーに溶液が入っています。まず,液面と目の高さを同じにします。
2.メスシリンダーにきざまれている目盛りのどこまで入っているかを読みます。
このメスシリンダーの1目盛りの大きさは1mLですから,図では11mLは確実に入っています。
3.ここからが質問してくれた部分です。
液面は目盛りと目盛りの間にあります。このとき液面が目盛りと目盛りのどれくらいまで入っているか,目盛りの1/10,つまり今回は0.1mLきざみで目分量で読み取るのです。よく見ると,11mLの目盛りと12mLの目盛りのちょうど真ん中より少し下にあります。つまり,0.5mLに少し足りないのです。かといって,0.3mLほど少なくもありません。もし、0.3mLだとしたら,目盛りと目盛りの間でも,したからだいたい3分の1くらいのところに液面がきます。よって,この液面は11mLと12mLの間で,0.4mLのところにあるということになります。今回は,11.4mL入っている,というのが正解です。
[大切なポイント]
11mLぴったりのときは,11.0mLとつねに1目盛りの1/10まで読み取ります。
1目盛りの体積は,メスシリンダーの大きさによって違います。たとえば,500mL用のメスシリンダーでは,1目盛りもそれだけ大きくなります。
1目盛り分の体積がいくらかに注意して読みとるようにしてください。