「経済特区」と「経済開発区」は,両方とも,外国の企業が進出しやすくなっている地域です。
大きな違いは「指定された年」と「指定された地域」です。
「経済特区」は,1980年以降,5つの地区が指定されました。
「経済開発区」は,1984年以降,さらに多くの地域が指定されています。
■経済特区 地図では★印
外国企業が進出しやすい条件(税金や土地などの面で経済的優遇措置)を整え,その資本や技術を取り入れて商工業を発展させるために設けられた5地区のこと。
■経済開発区(経済技術開発区) 地図では●印
経済特区に準ずる地域として,1984年以降,中国各地に設けられた地区のこと。
沿岸部を中心に設けられていますが,最近では,内陸部にも経済開発区がつくられています。
「経済特区」や「経済開発区」が設けられた結果,中国では急激に経済が成長し,「世界の工場」と呼ばれるようになりました。