フックの法則は,「ばねののび」が「ばねに加わる力の大きさ」に「比例」する,というものです。
「ばねの長さ」との関係では「比例」しないので,フックの法則は成り立たないことに注意しましょう。
「ばねののび」と「ばねに加わる力の大きさ」が「比例」しているということは,「ばねののび」と「ばねに加わる力の大きさ」を「比例式」にして計算することができる,ということです。
[例題]
1Nの力で,1.5cm伸びるばねがある。このばねに3Nの力を加えると,何cmのびるか。
[答]
Xcmのびるとおいて,比例式をつくりましょう。
ばねののび:ばねに加わる力の大きさ=1.5[cm]:1[N]=X[cm]:3[N]
比例式は,「外側どうしかけたもの=内側どうしかけたもの」なので,
1[N]×X[cm]=1.5[cm]×3[N]
X=4.5[cm]
「ばねののび」と「ばねに加わる力の大きさ」が「比例」しているということは,グラフにすると「原点を通る直線」になることも思い出しておきましょう。