低気圧は「発達」すると,中心の気圧がさらに「低く」なっていきます。これは,勢力が「強くなっている」状態です。
まわりよりも気圧の低いところを「低気圧」といいます。これは「何hPa以下だと低気圧」のような定義ではありません。日本付近では,平均の気圧が1013hPaくらいですが,地球上ではそれより高い気圧でも,まわりよりも低くて「低気圧」になっているところもあります。
日本の西や南の海上で発生した「弱い」低気圧は,偏西風の影響で,日本の上空を東に移動していきます。このとき,低気圧は「発達しながら」中心気圧はさらに「低く」なっていきます。
低気圧は温暖前線と寒冷前線を伴うことが多く,低気圧の発達(移動)とともに,温暖前線に寒冷前線が追いついて閉塞(へいそく)前線に変わっていきます。このころが最も低気圧が発達した状態です。低気圧の周辺では広い範囲で強い風が吹いています。
そしてこの後,低気圧は徐々に「衰弱」していき,やがて「消えて」いきます。
つまり,低気圧の移動に伴い,中心気圧が「低く」なると,低気圧は「発達」した状態になり,勢力も徐々に「強まって」いきます。それから,やがて低気圧の勢力は衰え,消えていきます。