「示準化石」は,地層が堆積(たいせき)した「年代を知る手がかり」になる化石です。
「示相化石」は,地層が堆積した当時の「環境を知る手がかり」になる化石です。
[示準化石の例]
化石によって,以下の年代が予想されます。
・サンヨウチュウの化石 → 古生代
・アンモナイト,恐竜の化石 → 中生代
・ビカリア,ナウマンゾウの化石 → 新生代
名前だけを覚えても忘れがちなので,百科事典や教科書などで,形や大きさをイメージしておきましょう。
[示相化石の例]
化石によって,以下の環境が予想されます。
・アサリ,カキ,ハマグリの化石 → 浅い海だった
・サンゴの化石 → あたたかくてきれいな,浅い海だった
・シジミの化石 → 湖や河口だった
「アサリ」は,潮干狩りで採れるくらいだから,浅い海。
「サンゴ」は,南の島にあるから,あたたかくてきれいな海。
「シジミ」は,淡水に生息するから湖や河。
ということが,現在の環境対応からもわかるでしょう。
[示準化石・示相化石を兼ねている化石]
「マンモス」は,生息していたのが新生代と予想されるので,示準化石です。
また,その化石から寒い気候だったと予想されるので,示相化石でもあります。