「進化」とは,ある種族の生物(動物でも植物でも)が何世代と経ていく間に次第に変化し,さまざまななかまに分かれていくことです。
「変態」とは,ある生物が1世代の間,つまり卵から成体になるまでに,時期により異なる形になることをいいます。
例えば,古代のハチュウ類は,何万年という年月をかけて,一部が「始祖鳥」を経て鳥類に「進化」したといわれています。
(始祖鳥は鳥類の祖先ではないという説もあります。)
キリンの祖先は初め,首が短かったのですが,高い枝にある葉を食べるために,長い年月をかけて首が長くなるように「進化」しました。
一方,モンシロチョウは,卵がふ化すると幼虫になり,やがてさなぎの形を経て,成虫になります。この1世代に起こる変化を「変態」というのです。