「サマータイム」とは,夏の間,時刻を1時間進める制度のことです。
その進められた時刻のことを「サマータイム(夏時間)」と呼ぶこともあります。
冬の間は,夜が明けるのは遅く,日が暮れるのは早いです。逆に夏は,夜が明けるのが早く,日が暮れるのは遅くなります。
たとえば日本では,冬の朝の6時はまだ真っ暗ですが,夏の朝の6時は,もうすっかり明るくなっています。
そこで,夏の間は時刻を1時間進めて,明るい時間を有効に使おうとする考えが生まれてきました。
これが「サマータイム」で,ヨーロッパの国々やアメリカ合衆国などで広く取り入れられています。
「時刻を1時間進める」というのは,それまで「朝の6時」だった時刻を1時間進めて「朝の7時」にしてしまうことです。
ですから,時差の計算をするときも,正確に言えば,サマータイムの期間とそれ以外の期間では時差が1時間違うことになります。
たとえば,ふだんは日本との時差が14時間の地域は,サマータイムの期間は日本との時差は13時間になります。
しかし,地理の問題として時差を計算するときは,そこまで考える必要がないものがほとんどです。
そこで時差の問題には,たいてい「サマータイムは考えない」と書かれているのです。