世界の河川は長くてゆるやかに流れるものが多いのですが,日本の河川は日本の国土面積が小さく(=土地がせまく),山地が多く,流域面積がせまいため,河川が短くて流れも急であるという特徴があります。
日本は南北に細長い,国土面積の小さい国です。しかも,国土の約4分の3が山地となっています。
日本の川は,国土の中央の山脈を境にして海へと流れますが,土地がせまいためすぐに海にたどりついてしまいます。
このため,当然,川の長さも短くなります。
そして,山地から海という高低差があるところを短い距離で流れるので,川の流れも急になります。
例えば,日本でいちばん長い川は,信濃(しなの)川で367kmありますが,勾配(こうばい:水平面に対する傾きのこと)のゆるい大湿原をゆったりと流れるアマゾン川の長さは信濃川の約18倍にあたります。
※ここでいう世界の河川とはアマゾン川,ナイル川などの世界で有名な河川を想定しています。