日本海側と太平洋側の気候の違いは,季節風が関係しているほかに,山が多い日本の地形も関係しています。
冬の季節風は,シベリア(ユーラシア大陸)からの冷たく乾いた北西の風です。
この風が日本海を渡って日本に来るのですが,このとき日本海の湿気を大量に含んで雲が発生します。
これが日本の中央部の山地(越後山脈など)にぶつかり,日本海側の地域に大量の雪を降らせます。
そして,山地を越えて太平洋側に来たときには,湿気は少なくなって乾燥した風になるので,太平洋側の地域は晴れの日が多くなるのです。
季節風は,季節によって吹く方向が違います。注意しましょう。
夏の季節風は太平洋からの暖かい南東の風です。
この風が太平洋の湿気を含んで日本の中央部の山地(越後山脈など)にぶつかり,太平洋側で雨を降らせます。
一方で,山地を越えた日本海側には乾燥した風が吹き込むのです。