九九はこのあとに学習するかけ算・わり算につながる重要な内容ですので、確実に覚えてしっかり定着させることが大切です。かといって、「覚えないと大変なことになるよ!」などとプレッシャーをかけると逆効果です。九九は、何より楽しく覚えることが成功への近道です。
九九をしっかり定着させるためには、1の段から唱える「順番九九」たけではなく、9の段から唱える「さかさま九九」、ランダムに言えるかを確認する「ばらばら九九」でも練習すると効果的です。おうちのかたと「どっちが速く言えるか競争しよう!」「問題を出しっこしよう!」などとゲーム感覚で一緒に楽しむのもいいですね。
4、7、8の段は、「し」「しち」「はち」と音が似ているので、混同しやすく、特に間違えやすいようです。なかなか覚えられない場合は、「7×3」と「3×7」のように、「数字を入れ替えても答えは同じ」ということに気付かせると、たとえ忘れてしまっても、逆なら言えることもあるので、安心材料になります。
大人にとっては、簡単に思える九九ですが、初めて覚える子供にとっては、険しく高い山に登るようなものです。「まだまだたくさん覚えないと!」「もっとスラスラ言えるようにしないと!」などと否定的な言葉をかけるのではなく、「今日はこんなに覚えられたね。」「まちがえないで言えたね。」などと今できていることを認める声かけをして、お子さまにその都度、達成感をもたせてあげましょう。
それが意欲につながります。