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  • 公開日時 : 2017/01/20 00:00
  • 更新日時 : 2021/10/11 14:15
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【理科】反射と条件反射

反射とは,刺激を受けて無意識に起こる現象ですが,「いいにおいがしたのでよだれが出る」は,過去の経験からなので反射ではない一方,「口の中に食べ物を入れるとだ液が出る」は反射,と習いました。
 
よだれが出るのが過去の経験からなら,だ液が出るのも過去の経験からで,反射とは言えないと思うのですが,教えてください。
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回答

口の中に食べ物を入れるとだ液が出るのは,からだのはたらきを調節する「反射」です。
 
「反射」は刺激に対して無意識に起こる反応です。
「反射」では,直接脊髄(せきずい)などから命令が出るので反応までの時間が短く,危険からとっさに身を守るときや,からだのはたらきを調節するときなどに役立ちます。
 
口の中に食べ物を入れるとだ液が出るのは,からだのはたらきを調節する「反射」です。
そのほか,体温が上がると汗が出る,暗いところでは目のひとみが広がるなども「反射」です。
 
これに対して,おいしそうなにおいをかぐ,好きな食べ物を見るなどによってだ液が出るのは,おいしいという「経験」がもとになっています。梅干しを見るとだ液が出るのは,すっぱいという「経験」がもとになっています。梅干しを食べたことがなくすっぱいと知らない人は,梅干しを見てもだ液は出てきません。
 
これらの反応は,無意識に起こるという意味では「反射」に似ていますが,「生まれつき」備わったものではなく「経験」がもとになっており,大脳のはたらきが必要となります。このような反応は「条件反射」と呼ばれていて,反射とは区別します。