• No : 451
  • 公開日時 : 2017/01/20 00:00
  • 更新日時 : 2021/10/11 13:25
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【理科】沸騰石はなぜ突沸を防げるのか

液体を加熱するとき,急な沸騰を防ぐためになぜ沸騰石を用いるのですか?
また,素焼きのかけらなどを使う理由は何ですか?
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回答

沸騰石は小さな気泡を含みやすい素材でできているので,沸騰石から出る気泡がきっかけとなって沸騰が起こりやすくなり,突沸を防ぐことができます。
 
■液体の沸騰と突沸
液体の温度が沸点に達すると,表面からの蒸発だけでなく液体の内部からも気泡が生じて液体全体が沸騰します。
突沸は,液体が沸騰する温度になっても沸騰が起こらずに温度がさらに上昇している状態で起こります(過熱といいます)。
この状態で,何かのきっかけ(衝撃など)で液体の内部から気泡が生じると一気に沸騰が進むので,大きな気泡が生じて液体が飛び散ることがあります。
 
■沸騰石
「沸騰石を入れる」と,沸騰石の内部に含まれていた気泡が沸騰石から出ます。
この気泡がきっかけになって,液体の内部からの沸騰が起こりやすくなるので,「過熱」が起こりにくくなり突沸を防ぐことができます。
素焼きのかけらは身近にある「小さな気泡を含みやすい」素材です。
ほかにガラスに気泡を多く含ませて作った沸騰石などもあります。