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  • 公開日時 : 2017/01/20 00:00
  • 更新日時 : 2021/10/11 13:15
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【理科】示準化石と示相化石の見分け方

よく問題に示準化石と示相化石という言葉が出てきますが,当時の環境を表しているのがどっちで,その化石からいつの時代かわかるのがどっちかわからなくなってしまいます。
また示準,示相の両方を兼ねている化石はないのでしょうか?
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回答

「示準化石」は,地層が堆積(たいせき)した「年代を知る手がかり」になる化石です。
「示相化石」は,地層が堆積した当時の「環境を知る手がかり」になる化石です。
 
[示準化石の例]
化石によって,以下の年代が予想されます。  
・サンヨウチュウの化石 → 古生代  
・アンモナイト,恐竜の化石 → 中生代  
・ビカリア,ナウマンゾウの化石 → 新生代
名前だけを覚えても忘れがちなので,百科事典や教科書などで,形や大きさをイメージしておきましょう。
 
[示相化石の例] 
化石によって,以下の環境が予想されます。  
・アサリ,カキ,ハマグリの化石 → 浅い海だった
・サンゴの化石 → あたたかくてきれいな,浅い海だった  
・シジミの化石 → 湖や河口だった
「アサリ」は,潮干狩りで採れるくらいだから,浅い海。
「サンゴ」は,南の島にあるから,あたたかくてきれいな海。
「シジミ」は,淡水に生息するから湖や河。
ということが,現在の環境対応からもわかるでしょう。
 
[示準化石・示相化石を兼ねている化石]
「マンモス」は,生息していたのが新生代と予想されるので,示準化石です。
また,その化石から寒い気候だったと予想されるので,示相化石でもあります。