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  • 公開日時 : 2017/01/20 00:00
  • 更新日時 : 2021/10/07 15:41
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【社会】なぜ,暖流と寒流がぶつかるところは好漁場になるのですか?

なぜ,暖流と寒流がぶつかるところは好漁場になるのですか?
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回答

暖流と寒流がぶつかるところでは両方の海流の魚が集まりやすく,また,えさとなるプランクトンが豊富で魚が繁殖しやすいため,好漁場となりやすいのです。
 
暖流は比較的低緯度から高緯度へと流れる暖かい海流,寒流は比較的高緯度から低緯度へと流れる冷たい海流です。暖流と寒流がぶつかるところを「潮目(しおめ)」といいます。
暖流と寒流がぶつかるところ(潮目)が好漁場になりやすい理由はおもに2つあります。
 
■両方の海流の魚が集まりやすい
暖流と寒流がぶつかる潮目には,暖流にすむ魚と寒流にすむ魚の両方が集まってきます。
このため,たくさんの数と種類の魚が集まることになります。
 
■えさとなるプランクトンが豊富
寒流は,もともと栄養豊富でプランクトンも豊富な海流です。この寒流が南下して暖流とぶつかる潮目では,豊富なプランクトンを寒流と暖流の両方の魚がえさにして繁殖するため,豊かな漁場となります。
 
<ワンポイント>
日本では,東北地方の三陸沖に寒流の親潮(千島海流)と暖流の黒潮(日本海流)がぶつかる潮目があり,魚が多く集まる好漁場となっています。