アメリカ合衆国では,大規模で企業的な農業が多く行われています。生産にかかる費用を「低く」おさえ,作物を出荷する際の価格も「低く」することができます。
■大規模な企業的農業
たとえば土地が狭いと,思うように大型の機械が導入できず,生産の効率が上がりません。手作業が増えれば人件費などの費用も多くなり,その分作物の出荷価格も高くなります。
アメリカ合衆国の農業は,輸出を目的に行われているものも多く,そのための会社もあります。広い土地と気候をいかした「適地適作」のなかで大型の機械を使い,労働者を雇って効率よく大規模な企業的農業を行っているのです。
輸出するには,ほかの輸出国との競争に勝たなければなりませんから,出荷価格を低くする必要があります。また企業としては利益を出す必要がありますので,生産にかかる費用を低くおさえるために,大型の機械を使って作物を大量に作っているのです。