水田単作地帯とは,1年に1つの耕地に水稲(すいとう:水田で栽培されるイネ)だけを作る地帯のことです。
「単作」とは,ひとつの耕地で1年に1種類の作物だけをつくることです。
1年に1回,水稲だけをつくるのは「単作」なので,このような農業を行う地域は「水田単作地帯」と呼ばれます。
しかし,地域によっては,ひとつの耕地で1年に2回以上農作物をつくることもあります。
ひとつの耕地で1年に2回,同じ作物(たとえば稲を2回)をつくることを「二期作」,違う作物(たとえば稲と麦)をつくることを「二毛作」といいます。
日本では,北陸地方や東北地方の多くが水田単作地帯です。
これらの地方では冬は寒くて雪が積もるので,冬に農作物をつくることができません。
そこで,1年に1回,水稲だけをつくる水田単作地帯になっているのです。