• No : 641
  • 公開日時 : 2017/01/20 00:00
  • 更新日時 : 2021/10/07 15:38
  • 印刷

【社会】冬の日本海側と太平洋側の気候の違いについて

日本海側と太平洋側の気候の違いは季節風が関係していることはわかっていますが,どのように関係しているのかがつかめません。教えてください。
カテゴリー : 

回答

日本海側と太平洋側の気候の違いは,季節風が関係しているほかに,山が多い日本の地形も関係しています。

冬の季節風は,シベリア(ユーラシア大陸)からの冷たく乾いた北西の風です。
この風が日本海を渡って日本に来るのですが,このとき日本海の湿気を大量に含んで雲が発生します。
これが日本の中央部の山地(越後山脈など)にぶつかり,日本海側の地域に大量の雪を降らせます。
そして,山地を越えて太平洋側に来たときには,湿気は少なくなって乾燥した風になるので,太平洋側の地域は晴れの日が多くなるのです。

季節風は,季節によって吹く方向が違います。注意しましょう。
夏の季節風は太平洋からの暖かい南東の風です。
この風が太平洋の湿気を含んで日本の中央部の山地(越後山脈など)にぶつかり,太平洋側で雨を降らせます。
一方で,山地を越えた日本海側には乾燥した風が吹き込むのです。