比例代表区では,ドント式と呼ばれる計算方法で「各政党がそれぞれ何人当選するか」を決めます。ドント式とは,各政党の得票数を,1,2,3…と順に整数で割っていき,その商(割り算の答えの数)の大きい順に当選とする方法です。
[例]
3つの政党があり,各政党の得票数は,X党が1200票,Y党が900票,Z党が300票で,当選する人数(定数)が3人の場合
得票数を1から順に整数で割っていくというのは,1200票を,まず1で割って1200÷1=1200,次に2で割って1200÷2=600,それから3で割って1200÷3=400・・・というように続けていくことです。これを政党ごとに計算してみると,次の表のようになります。
表の数字を大きい順に並べていくと「1200-900-600-450-400-・・・」となりますね。
定数が3人なら,数字が大きい順に3番目までが当選になります。
つまり,X党が2議席,Y党が1議席,Z党は0議席です。
計算するのは,当選者が全員決まるまでです。今の例でいえば,「1200-900-600-450」までで当選者の3人が決まるので,それ以降の計算は必要ありません。