「選挙区制」は「人」を選ぶ制度,「比例代表制」は「政党」を選ぶ制度です。
[選挙区制]
有権者が立候補した「候補者」に投票し,得票数の多い人から順に当選する選挙制度,つまり,「人」を選ぶ選挙制度です。
選挙区制の中で,1つの選挙区から1人の当選者を選ぶものを特に「小選挙区制」といい,衆議院議員の選挙で採用されています。「小選挙区制」では,一番得票数の多かった人が1人だけ当選します。
[比例代表制]
「比例代表制」では,立候補するのは「自由民主党」「民主党」などの政党です。
各政党は,前もって,比例代表区で当選させたい候補者の名簿をつくっておきます。
有権者は,衆議院では「政党の名前」,参議院では「政党の比例区の候補者の名前」または「政党の名前」を書いて投票します。どちらの方法で投票しても,「政党」を選んだことになります。
結果は政党ごとに集計され,得票数に応じて各政党の議席数が決まります。そして,比例代表区の候補者の名簿の中から,獲得した議席の数だけの候補者が当選します。