まずは,言葉の意味をしっかりと理解しましょう。
全数調査…調査の対象となっている集団全部のものについての調査
標本調査…集団の一部分を調査して,全体を推定する調査
母集団…標本調査を行うとき,性質を知りたい集団全体のこと
標本…母集団の一部分として取り出して,実際に調べたもの
標本の大きさ…取り出した標本の資料の個数
全数調査では,多くの時間や費用がかかります。
製品の善し悪(あ)しを調べるような場合は,製品を壊すおそれもあることから標本調査が適切です。
[例]
次の調査は,全数調査と標本調査のどちらが適切か?
・学校で行う健康診断
一人ひとりの健康状態を調べることが目的 → 全員に対して行う → 全数調査が適切
・電池の寿命の調査
全部の電池を使って調べると売るものがなくなってしまい,多くの時間もかかる
→ 一部を取り出して調べる → 標本調査が適切