「自分の雄花の花粉で自分の雌花が受粉する」のように,同じ個体内で受粉することを「自家受粉」といいます。
自家受粉で種子をつくることのできる植物もあります。
自分の雄花の花粉で自分の雌花が受粉してできた「子」は,環境の変化に対して対応しにくくなります。
自家受粉をした場合,子は親と同じ遺伝子しかもたないので,気候が変わったときや病気が流行するなどの環境の変化が起きたときに,それに対応する遺伝子がなければ,種の存続の危機につながるおそれがあります。
それに対し,異なる遺伝子の組み合わせでできた子はいろいろな性質を持ち,さまざまな環境の変化に対応できる可能性があります。
しかしながら,自家受粉では受粉の確実性がはるかに高くなるというプラスの面もあり,植物によっては自家受粉をするものもあります。
くわしくは図書館やインターネットなどを利用して,自分でも調べてみましょう。