株式とは,株式会社が発行するもので,「必要とする多額の資金を少額に分けたもの」と考えるとわかりやすいと思います。
■株式とは
株式会社は,必要とする大きな資本(資金)を,少額に分けた「株式」にして発行します。
たとえば数千万円の資金が必要な場合に,1株5万円などの少額の株式を発行します。
株式はだれでも自由に何株でも買うことができます。
一人ひとりが買う株式の数は少なくても,多くの人が株式を買うことで,多額の資金を集めることができます。
株式会社は,多額の資金を集めるのに有利なしくみだといえます。株式を買った人は,その会社の株主となります。
■株主になると
株主は,出資者として,その会社の基本方針を決める株式総会に出席して,持っている株式の数に応じて議決に参加することができます。総会での議決は1株につき1票の多数決によるので,多くの株式を持つ人がより大きな決定権を持つといえます。
株主は,その会社がもうかれば,持っている株式の数(出資額)に応じて利潤の一部を受け取ることができます。これを配当といいます。株式を買う人は,会社がもうかって配当がたくさん得られることを見込んで買う場合が多いです。
逆に,その会社が事業に失敗して倒産してしまった場合は,買って持っていた株式(出資金)は失ってしまいますが,それ以上の責任(会社が出した損失をつぐなうなど)を負う必要はありません。
■株式は自由に売買できる
買った株式は,証券会社などを通じて自由に売買することができます。たとえば,株式を持っていた(出資した)会社の業績が落ち込んできて,このままだとさらに業績が下がりそうだと考えた場合は,いつでも自分の持っている株式を売ることができます。