市場に出回っているお金の量(通貨量)を調整するためです。
■好景気のとき→日本銀行が国債を売る→通貨量が減る
「好景気」のときには通貨量が多くなりすぎ,物価が上がり続けて,インフレーションが起きやすくなります。そこで,好景気のときには「通貨量を減らす政策」がとられます。
日本銀行が国債を売るのは,通貨量を減らす政策のひとつです。
日本銀行は,国債を一般の銀行に売ります。一般の銀行は,国債の代金を日本銀行に支払います。つまり,一般の銀行が持っていたお金の一部が,日本銀行に回収されるのです。その分だけ,市場にあるお金が減るので,通貨量も減ることになります。
■不景気のとき→日本銀行が国債を買う→通貨量が増える
「不景気」のときには通貨量が少なくなりすぎ,物価が下がり続けて,デフレーションが起きやすくなります。そこで,不景気のときには「通貨量を増やす政策」がとられます。
日本銀行が国債を買うのは,通貨量を増やす政策のひとつです。
日本銀行は,国債を一般の銀行から買います。一般の銀行は,国債の代金を日本銀行から受け取ります。つまり,日本銀行が持っていたお金の一部が,一般の銀行に渡されるのです。その分だけ,市場にあるお金が増えるので,通貨量も増えることになります。