以下のように違います。
・直接請求権 :[地方自治]の実現のために,住民に認められている権利
・請求権と請願権:[基本的人権]のひとつとして,国民に認められている権利
また,「どこに(請求先)」「何を」求めるかが違います。
■直接請求権
「どこに]首長・選挙管理委員会・監査委員
[何を]条例の制定・改廃の請求・議会の解散請求・解職請求(リコール)・監査請求
【ワンポイント】
直接請求権は,有権者の一定割合の署名を集めることで請求することができます。
つまり,住民が直接,地方自治に参加できるしくみのひとつです。
■請求権
「どこに]国や地方公共団体(地方自治体)
[何を]裁判を受ける権利・国家賠償(ばいしょう)請求権(損害賠償請求権)・刑事補償請求権
【ワンポイント】
請求権は,基本的人権が侵されたときに救済を求める権利です。裁判所に訴えるなどして請求することができます。
■請願権
「どこに]国や地方公共団体(地方自治体)
[何を]政治上の要望
【ワンポイント】
国会に対する請願は国会議員を通じて,地方議会に対する請願は地方議員を通じて請願することが できます。