打ちこわしと百姓一揆(いっき)は,次のような点が違います。
■打ちこわし
[だれが]都市の貧しい人々
[どこで]都市(おもに江戸や大阪など)
[何のために]ききんなどで米が不足し,商人が米を買い占めたことによってつり上がった米価を引き下げるなどのため
[何をしたか]米商人らを襲った
■百姓一揆
[だれが]百姓
[どこで]農村
[何のために]年貢(ねんぐ)の減免や,不正をはたらく村役人を交代させるなどのため
[何をしたか]領主に直訴したり,領主や村役人らを襲った
打ちこわしも百姓一揆も,18世紀以降,大きなききんの後にとくに多発しました。
これは,米の不足で生活に苦しむ人々が,不満をぶつけたものだといえます。
打ちこわしは「米よこせ」運動,百姓一揆は「年貢を減らせ」運動と覚えると,わかりやすいと思います。