北陸・関東北部から東北地方にかけて住み,朝廷に服従していなかった人々のことです。
蝦夷(えみし)は,大和(やまと)政権の時代から,東北地方で大きな勢力を持っていたといわれています。
言葉や風習も違って,朝廷から異民族と見られていたようです。
7世紀の中ごろには,阿倍比羅夫(あべのひらふ)が日本海沿岸に遠征し,平安時代に入ると,桓武(かんむ)天皇から征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)に任命された坂上田村麻呂が大軍を率いて東北地方に遠征しました。
蝦夷は,アテルイなどの指導者を中心にはげしく応戦しましたが,坂上田村麻呂によっておさえられ,朝廷が支配する地域は北へ広がっていきました。