白河上皇と書いたほうがよいですが,白河天皇でも間違いではありません。
天皇は,次の天皇に位を譲ると「上皇(じょうこう)」と呼ばれます。
上皇は政治から離れ,次の天皇(または,それを補佐する人)が政治を行うようになるのが普通でしたが,白河天皇は天皇の位を譲って「上皇」になってからも政治を行いました。
「上皇」のことを,別名「院」と呼んだことからこの政治を「院政」というのです。
つまり院政の「院」=「上皇」なので,白河上皇と書いたほうが適切ですが,「白河天皇が上皇になって院政を始めた」のですから,「白河天皇が院政を始めた」と言っても誤りではありません。
ポイントは,「上皇が行う政治が院政である」ということをきちんと理解しておくことです。