この2つの運動の大きな違いは,「だれ」が起こしているかということです。
労働運動は「労働者(労務を提供し,賃金などの報酬を受けている者。会社員など)」が,小作争議は「小作人(地主から土地を借りて,農作物をつくる農民)」が起こした運動です。
■労働運動:労働者が団結して,労働条件(賃金や労働時間など)をよくするように資本家(しほんか)に求める運動です。
■小作争議:農民が自らの地位向上のために行う組織的な運動を「農民運動」といいます。
「小作争議」も農民運動の一つです。
「小作争議」は,農民の中でも小作人(こさくにん)が団結して,小作料の引き下げなどを地主に求める運動のことをいいます。