お子さまにそっけない返事をされて寂しい気持ちになったり、「あなたのために言っているのに!」とイラッとしたり。とくに中学生のお子さまに対してはこんなことが増えますね。話しかけても無駄?いいえ、そんなことはありません。お子さまはちゃんと聞いています。心にじわりじわりとしみ込んでいますよ。ご近所の中学生にお習字を教えていたときのことです。その子の顔をしっかり見ながら「ここはもう少し太く書こう」「この字、ちょっと大きくして」とアドバイスすると、面倒くさそうに「あー」とひと言だけ返ってきます。「アドバイスに不満なのかな?」と心配になります。しかし、教室を出るときはいつも背中を向けたまま「ありがとうございました。さようなら。」と大きな声でていねいに挨拶をしてくれます。ある日、気づきました。「そうか、面と向かって大人との会話って中学生にはきついかも」。それからはわざと視線を合わせずに背中越しに何気なく声をかけてみています。「背中越しに何気なく」、お試しください。きっとインプットされているはず!