高校生という時期に、将来なりたい職業が漠然としていることは、全く問題ありません。科学技術の発展によって、将来は約半数の職業が消えたり、新たな職業が生まれたりするという研究報告もあります。将来を見通して進路を考えるのは、日々を忙しく過ごす思春期のお子さまだけでなく、私たち大人にとっても難しいことです。お子さまの話に違和感を覚えても、基本は「そんなことを考えているんだね」などと受け止めるだけでOKです。お子さまの未来を育む家庭に求められているのは、新しい文化や価値観に対して理解を示す環境です。「聞かれたときだけ」「聞かれたことだけ」アドバイスするだけで、自分自身で考えていく素地が生まれ、そこから次第に確実な焦点を定めていくでしょう。