日中戦争は，太平洋戦争が始まってからはその一部となり，1945年8月に日本の敗北というかたちで終わりました。

日中戦争は，1937年の盧溝橋（ルーコウチアオ/ろこうきょう）事件をきっかけに始まりました。
当初，日本は戦争を短期間で終結させるつもりでした。しかし，中国は，それまで内戦を続けていた中国国民党の蒋介石（チャンチエシー/しょうかいせき）と中国共産党の毛沢東（マオツォトン/もうたくとう）が手を結んで日本軍に対して粘り強く抗戦したため，戦争は長期化しました。

日本は国家総動員法（1938年）などを制定して人員や物資のすべてを動員してのぞみましたが戦況は変わらず，日本軍の撤退を求めるアメリカとの交渉も決裂して，日本はアメリカなどから厳しい経済制裁を受けます。

やがて，1939年にヨーロッパで第二次世界大戦が始まり，1941年には日本が真珠湾などへの奇襲攻撃をしたことによって太平洋戦争が勃発（ぼっぱつ）しましたが，中国での戦争（日中戦争）も決着がつかないまま続きました。

結局，日中戦争，太平洋戦争を含む第二次世界大戦は，1945年8月に日本がポツダム宣言受諾により無条件降伏して，日本の敗北というかたちで終結しました。