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  • 公開日時 : 2017/01/20 00:00
  • 更新日時 : 2021/10/11 14:28
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【理科】なぜ,電子の流れる方向と,電流の流れる方向は違うのか?

電流は電子の流れと習ったけれど,なぜ電子の流れ(-から+へ)と,電流の流れ(+から-へ)は違うんでしょうか。
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回答

 
電流の流れる向きと,実際に移動している電子の方向が違うのは,電子が発見される前に電流の流れる向きを決めてしまい,今でもそれをそのまま使っているためです。
電流の研究が始められたころ(西暦1800年ごろ),ボルタという人が電池を作ることに成功しました。
そして,「電流は電池の+極から-極へ向かって流れる」とされました。
しかし,実際にどういったものが流れているのかは,まだわかっていませんでした。

それから約100年後,電子(-の電気を持った小さな粒)が発見されました。
電子は-の電気を持っているので,電池の+極のほうへ引きよせられます。
「電流は,-極から+極の方へ向かう電子の流れである」ということがわかったのです。
しかし,「電流の向きは+極から-極」という考え方がすでに広まっていたため,そのまま変更されませんでした。
ちょっとややこしいのですが,現在でもそのまま「電流の向きは+極から-極」を使っています。