政府は,税金を徴収したり借金をするなどして収入をはかり,そのお金を使って社会保障や教育活動を行ったり,道路など公共施設の建設や整備を行ったりするための経費を支出しています。
政府(国や地方公共団体)は,国民や住民の生活を暮らしやすくするための経済活動を行っています。
これを財政といいます。
政府の1年間の収入を歳入,支出を歳出といいます。
その内訳は,おもに次のようなものです。
■国の歳入と歳出のおもな内訳
[歳入]
・租税(所得税や法人税など)
・公債金(国債を発行して国民などからする借金)
[歳出]
・社会保障(社会保険や年金など)に関する費用
・学校教育や科学振興のための費用
・自衛隊など防衛に関する費用
・公共事業(道路や公共の建物などの建設・整備)に関する費用
・国債費(国の借金の返済や利子の支払い)
・地方交付税交付金(地方財政の不均衡を調整するために地方公共団体に支給する費用)
■地方公共団体の歳入と歳出のおもな内訳
[歳入]
・地方税(住民税)
・地方交付税交付金
・国庫支出金(使い道を指定して国から支給されるお金)
・地方債(地方公共団体の借金)
[歳出]
・学校教育に関する費用(とくに義務教育に関する費用)
・公共事業(道路や公共の建物などの建設・整備)に関する費用
・公債費(地方公共団体の借金の返済や利子の支払い)
・児童・高齢者・障がい者のための福祉施設の整備・運営,生活保護の費用
<ワンポイント>
地方財政は,自由に使える財源(自主財源)の割合が低く,国から支給されるお金や地方債の割合が高いことが問題になっていることを押さえておきましょう。