ルネサンスとは,中世のしきたりにとらわれず,人間らしさを求める「新しい文化の動き」のことです。
当時のヨーロッパに,自由な気風と学問・芸術の発達をもたらしました。
[いつ]14~16世紀
[どこで]イタリアの都市(フィレンツェなど)から始まり,ヨーロッパ各地に広まりました。
[ルネサンスにより発達した学問・芸術]
<文学>
■ダンテ:『神曲(しんきょく)』
100章からなる大叙事(じょじ)詩。
ラテン語ではなく,だれでもわかる当時のイタリア語で書かれ,国民文学のさきがけとなりました。
<芸術>
■ミケランジェロ:『ダビデ像』などの彫刻
■レオナルド・ダ・ビンチ:『モナ・リザ』などの絵画
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彫刻や絵画は,中世ではキリスト教会と結びついたものでしたが,宗教から離れて人間の美を写実的に表現しました。
<自然科学>
■ガリレイ:コペルニクスが唱えた「地動説」(太陽が宇宙の中心にあり,惑星はそのまわり を回っているという説)が正しいことを証明。
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当時は,古代~中世の考え方である「天動説」(地球が宇宙の中心にあり,太陽・月・惑星はそのまわりを回っているという説)が主流でした。
キリスト教会も天動説を支持していたため,地動説を主張したガリレイは宗教裁判にかけられました。
■トスカネッリ:「地球球体説(地球は球体であるとする説)」を唱える。
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コロンブス(当時ヨーロッパでは知られていなかったアメリカ大陸に到達した人物)に影響を与えたといわれています。
[ワンポイント]
ルネサンスで天文学や地理学が発達して,地球球体説や羅針盤が実用化されたことにより,新航路が 開拓され,大航海時代が到来しました。