斜面を使ったときの仕事の大きさは,「物体を引き上げる力と引き上げた距離から求める方法」と,「仕事の原理から求める方法」があります。
■物体を引き上げる力と引き上げた距離から求める方法
斜面を使って引き上げるときの仕事の大きさは,次の式で計算して求めます。
仕事[J]=物体を引く力[N]×引き上げる距離[m]・・・【1】
■仕事の原理から求める方法
物体を引く力や引き上げる距離を読み取ることができないときがあります。
このようなときは,仕事の原理から求めます。
仕事の原理より,道具を使ったときも使わなかったときも,仕事の大きさは同じです。
だから仕事の大きさは,物体を直接手でその高さまで持ち上げたときと同じです。
したがって,次の式で求めることもできます。
仕事[J]=物体にはたらく重力の大きさ[N]×持ち上げる高さ[m]・・・【2】
問題を解くときは,問題文から読み取ることができる値によって,【1】と【2】の式を使い分けてください。