句点は「。」,読点は「、」のことで,文を読みやすくかつ理解しやすくするための符号です。
句点は文末,読点を打つ場所は基本的に「声に出して読んだときに間(ま)をおく場所」に打つと考えるとよいでしょう。
句点についてはわかりやすいので,読点の打ち方について説明します。
■接続部で「、」を打つ
[例]どんなにつらかろうが、最後までがんばる。
この文を読むときに,「どんなに、つらかろうが最後までがんばる。」とか「どんなにつらかろうが最後まで、がんばる」と読む人はあまりいないでしょう。
「どんなにつらかろうが」が,文の接続部にあたるので,ここで切って読んだほうがわかりやすいのです。時・条件・原因理由などを表す場合も同じです。
■強調したい部分に「、」を打つ
[例]わたしは、くじけない。
この文は比較的短い文なので「わたしはくじけない。」と「、」なしでも読みにくくはないでしょう。それでもあえて「、」をつけて(=間をあけて)読んでみると,「(他の皆がくじけても)わたしは」と強調しているような印象を与えることができます。このような「、」の使い方もあります。
■誤解を招きそうな部分に「、」を打つ
[例]近くにあった画用紙と、ペンを取ってきた。
この文に「、」がない場合は,「画用紙とペン」が近くにあったのだなというように受け取ることができます。しかし「近くにあった画用紙と、ペンを取ってきた。」と「、」を打つと,画用紙は近くにあったけれども,ペンは近くにあったわけではないかもしれないと推測することができます。このように,「、」の打ち方で文の意味が変わることもあります。
実際に,可能ならば(テスト中などでなければ)書いた文章を声に出して読んでみるのがいちばんです。あまり文が長いと,途中で息継ぎが必要になるはずです。