形容詞「大きい」「小さい」に,「大きな」「小さな」という活用はありません。
「大きな」「小さな」は活用のない自立語で,体言を含む文節を修飾するので「連体詞」です。
■形容詞の活用の仕方
活用の仕方は1種類なので,活用表ごと覚えておくと役に立ちます。
・大きい
…大きかろ(う)/大きかっ(た)・大きく(ない)/大きい/大きい(体言)/大きけれ(ば)/○
(未然形/連用形/終止形/連体形/仮定形/命令形)
・小さい
…小さかろ(う)/小さかっ(た)・小さく(ない)/小さい/小さい(体言)/小さけれ(ば)/○
(未然形/連用形/終止形/連体形/仮定形/命令形)
■「大きな」「小さな」は,活用のない自立語で,体言を含む文節を修飾する「連体詞」です。
同じように間違えやすい例として,「おかしな」があります。
「おかしい」という形容詞の活用したものではありません。
このような例はあまり多くないので,「大きな」「小さな」「おかしな」は,「連体詞」と覚えておくとよいでしょう。