音便は,もとの音の一部が発音しやすいように変化することです。
動詞の音便の種類は,イ音便・促音便(そくおんびん)・撥音便(はつおんびん)です。形容詞の音便は,ウ音便です。
■音便とは
音便は,もとの音の一部が発音しやすいように変化することです。
五段活用の動詞の連用形が「て(で)」「た(だ)」などに続くときや,形容詞の連用形が「ございます」などに続くときに,変化します。
[例]五段活用の動詞「歩く」
「~ます」に続くときの連用形は「歩き(ます)」です。
同じ連用形でも「~て(で)」「~た(だ)」に続くときに,音が変化します。
「歩き+て」→「歩いて」
「歩き+た」→「歩いた」
■音便の種類
(1)動詞の音便の種類
動詞の音便の種類は,「て(で)」「た(だ)」の前の音によって分類されます。
・イ音便…「て(で)」「た(だ)」の前の音が「~い」の音 [例]急いで・聞いた
・促音便…「て(で)」「た(だ)」の前の音が「~っ」の音 [例]言って・行った
・撥音便…「て(で)」「た(だ)」の前の音が「~ん」の音 [例]読んで・飛んだ
(2)形容詞の音便の種類
形容詞の音便は,ウ音便です。
・ウ音便…「ございます」の前の音が「~う」になる。
[例]よろしゅうございます。(よろしく+ございます)