「被修飾語」は修飾される文節のことですが,文の成分ではありません。
■被修飾語
文の成分は,主語,述語,修飾語,接続語,独立語の5種類です。
「被修飾語」は文の成分ではなく,修飾語によって説明される文節を表す言葉です。
主語,述語,修飾語などの文の成分が被修飾語になるので,「被修飾語=主語」ということもあります。
[例]大きな犬が走る。
「大きな」は「犬が」を説明する修飾語。「犬が」は主語,「走る」は述語。
「大きな」の被修飾語となる文節は「犬が」です。(被修飾語=「犬が」=主語)
[例]わたしは海に行った。
「海に」は修飾語,被修飾語は「行った」。(被修飾語=「行った」=述語)
■修飾・被修飾の関係
「何を―どうする」「どんな―何が」などの関係で結びついた文節を,修飾・被修飾の関係といいます。
修飾語と被修飾語は離れていることもあるので,対応するパターンを覚えましょう。
[修飾・被修飾の関係のパターン]
・「何を・いつ・どこで・どのように―どうする」
・「どのくらい―どんなだ」
・「どんな―何が・何を」
・「何の―何が・何を」