並立の関係とは,文節どうしが対等に並んでいるもののことをいいます。
[例]うちには,猫と小鳥がいる。
この例文の「猫と」の部分と「小鳥が」の部分は,いずれも「何が」(主語)を表しています。このように2つ以上の文節が同じ働きをしているものを並立の関係といいます。
主語以外にも,述語・修飾語など働きはさまざまです。
[例]わたしの父は,優しくておもしろい。
→「優しくて」「おもしろい」…いずれも述語の働き
小さくてかわいらしい花が咲いた。
→「小さくて」「かわいらしい」…いずれも修飾語の働き
並立の関係かどうかを判断するには,文節の内容を入れ替えてみます。入れ替えても意味が変わらない場合は並立の関係といえます。
[例]
・うちには,猫と小鳥がいる。 =うちには,小鳥と猫がいる。
・わたしの父は,優しくておもしろい。 =わたしの父は,おもしろくて優しい。
・小さくてかわいらしい花が咲いた。 =かわいらしくて小さい花が咲いた。