句切れの呼び方は,切れ字(「や」「かな」「けり」など)や言い切りの表現の含まれる句がどこかで決まります。
俳句は5・7・5で構成され,それぞれ初めから「初句(一句)」「二句」「三句(結句)」と呼びます。
○○○○○ ○○○○○○○ ○○○○○
↑初句(一句) ↑二句 ↑三句(結句)
初句の最後に切れ字や言い切りの表現が含まれ,初句の後で区切れる句を「初句切れ」
二句の最後に切れ字や言い切りの表現が含まれ,二句の後で区切れる句を「二句切れ」
三句の最後に切れ字や言い切りの表現が含まれるか,切れ字や言い切りの表現がない句を「句切れなし」といいます。
(例)
夕顔や ひらきかかりて 襞(ひだ)深く(杉田 久女)
→初句切れ
草山に 馬放ちけり 秋の空(夏目 漱石)
→二句切れ
とつぷりと 後ろ暮れゐし 焚火かな(松本 たかし)
→句切れなし
俳句の場合は,二句の途中に切れ字や言い切りの表現が使われることがあります。
このようなものを「中間切れ」といいます。