短歌の句切れとは,短歌の意味や調子の切れ目のことです。
短歌の形式「五・七・五・七・七」で意味を考えていき,句切れる場所によって,初句切れ・二句切れ・三句切れ・四句切れといいます。また,句切れのないものもあります。
[例1] みづうみの 氷は解けて なほ寒し/三日月の影 波にうつろふ
この短歌は「湖の氷が解けてもまだ寒い。三日月の影が波にうつっているなあ。」
と解釈できます。句の途中(三句目)で一度意味がまとまり,後半へつながっています。
したがって,三句切れの句となります。
[例2] いちはつの 花咲きいでて 我目には 今年ばかりの 春ゆかんとす
この短歌は「いちはつの花が咲き出でて,我が目には今年ばかりの春が行かんとす。」
と解釈できます。句点(。)は句の途中では使える場所はありません。
したがって,句切れなしの句となります。