古文でつかわれる仮名遣いは現代の仮名遣いと異なります。
歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すときには,ルールに従って直していきましょう。
〔歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すときのルール〕
(1)~(3)は,現代仮名遣いに直すルールの中でも基本です。必ず覚えましょう。
(5)~(7)はローマ字に置き換えて,ルールにあてはまる「音」が並んでいるかを確認することがポイントです。
(1)語頭と助詞以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「わ・い・う・え・お」に置き換えます。
例… あはれ→あわれ 思ひ出→思い出 言ふ→言う
(2)「ゐ」・「ゑ」・助詞以外の「を」は「い・え・お」に置き換えます。
例… ゐなか→いなか こゑ→こえ をとこ→おとこ
(3)「ぢ・づ」は「じ・ず」に置き換えます。
例… ふぢの花→ふじの花 はづかし→はずかし
(4)「くわ」は「か」に,「ぐわ」は「が」に置き換えます。
例…くわし→かし さんぐわつ→さんがつ
(5)「―au」の部分は「―ou」に置き換えます。
例… まうす → もうす やうす → ようす
(ma u su) (mo u su) (ya u su) (yo u su)
(6)「―iu」の部分は「―yuu」に置き換えます。
例… あやしう → あやしゅう りうぐう → りゅうぐう
(a ya si u) (a ya syu u) (ri u gu u) (ryu u gu u)
(7)「―eu」「―ehu」の部分は「―you」に置き換えます。
例… けふ → きょう てふ → ちょう
(ke hu) (kyo u) (te hu) (tyo u)
問題では,ある程度まとまった単語を現代仮名遣いに直すように出題されます。
歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すときのルールを意識しながら解答していくとよいでしょう。