水星は,地球から見ることができますが,太陽に近く水星そのものが小さいことから,観察するのが難しい惑星です。
水星は内惑星なので見かけの動きが不規則です。次の点が特徴です。
・夕方の西の空か,明け方の東の空にしか見えない
・地球から離れた位置にあるときは小さく,地球の近くの位置にあるときは大きく見える
・満ち欠けをする
これらの特徴は金星と同じです。
水星は,金星より太陽の近くに見えます。
だから,太陽が沈んですぐか太陽がのぼる直前の,空がうす明るいときにしか観察できません。
そのうえ,直径が金星の半分よりも小さい惑星ですから,あまり明るく光って見えません。
さらに,88日で太陽のまわりを1周公転するため,見える位置がすぐ変わります。
ですから,水星は地球から観察できるのですが,探すのが難しい惑星です。
観察するときは,前もって,見える位置や時刻などを調べておくといいでしょう。