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【社会】朝鮮戦争が起こった理由
どうやって朝鮮戦争は起こったのですか？ 教えてください。
回答
朝鮮戦争は，第二次世界大戦後の「冷たい戦争(冷戦）」を背景にして，以下のような流れで始まりました。
■朝鮮半島に2つの国ができる
1910年の韓国併合の後，朝鮮半島は日本に支配されていました。
1945年，第二次世界大戦で日本が敗れると，朝鮮半島は日本の支配から解放されましたが，朝鮮半島は北緯38度線を境にして，北側はソ連に，南側はアメリカ（アメリカ合衆国）に占領されました。
その後，1948年8月に，まず，南側が「大韓民国（韓国）」として成立し，9月には北側が「朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）」として成立しました。
■アメリカとソ連の対立が深まる（冷たい戦争）
第二次世界大戦後，世界では西側陣営（資本主義諸国）と東側陣営（社会主義諸国）の2つの陣営に分かれて対立するようになりました。この対立を「冷たい戦争（冷戦）」といいます。
アメリカは西側陣営の中心で，ソ連は東側陣営の中心でした。
アメリカとソ連の対立は深まり，朝鮮半島もその影響を受けました。
アメリカは韓国を，ソ連は北朝鮮を支援しました。
■朝鮮戦争が始まる
1950年6月25日，北朝鮮の軍隊が北緯38度線を越えて，南部への進撃を開始しました。
国連安全保障理事会は，ソ連の代表が不在のまま，北朝鮮への非難決議を採択して，国連加盟国に対して韓国を助けるように勧告しました。
そして，アメリカ軍を中心に16か国からなる国連軍が編成されて韓国を援助しました。
これに対して，中国が北朝鮮を援助し，戦いは北緯38度線をはさんで一進一退を続けるようになりました。
そして，1953年に休戦協定が結ばれるまで，戦いが続いたのです。
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