動滑車では,2本のひもでおもりを支えることになります。天井につながっているひもが,おもりにはたらいている重力の半分を支えているため,手がひもを引く力半分になります。
・動滑車
※おもりにかかる重力100Nと(天井が支える力50N+手で引く力50N)がつりあっている
上の図からわかるように,動滑車を使うと,直接手で力を加える場合に比べて「力は1/2,ひもを引く距離は2倍」になります。
2本のひもで支えているので,おもりを1m持ち上げるには,ひもを2本とも1m持ち上げなくてはいけません。ところが,1本のひもは天井に固定されているので,持ち上げることはできません。
そのため,手が引くほうのひもを,天井に固定されたロープの分もふくめて,2m持ち上げる必要があります。
定滑車は,力の向きを変えるだけで,力の大きさやひもを引く距離は変わりません。