「電気分解」と「電池」は似ているようで違うしくみなので,電子の流れも違ってきます。
■電気分解
溶液に2つ(2本)の炭素棒をひたし,電源を使った電流を流すことで,溶液を分解するしくみ。
■電池
溶液に異なる2枚の金属板をひたすと,金属のイオンになりやすさの違いから電流が流れるしくみ。電源は必要ない。
電気分解では,電流を流すと陰極で電子と陽イオンが結合し,陰イオンは陽極に電子を渡しています。電子の流れは,陰イオン→陽極→陰極→陽イオンの一方通行です。 電池では,イオンになりやすい方の金属が-極に電子を残して溶けだし,電子は-極から導線を通って+極へ移動し,陽イオンと結びつきます。電子の流れは,-極から+極へ移動しています。
電池では陽極・陰極ではなく,+極・-極という言葉を使うので使い分けをしましょう。