サンフランシスコ平和条約第14条において,「日本は賠償金を支払うべきことが承認される」と記されていました。
しかし,日本の経済が賠償金の支払いによってもろくなることを恐れたアメリカの方針もあり,実際に支払ったのは一部の国に対してだけで,大部分の賠償請求権は放棄されました。
1951年,西側の連合国48か国と日本との間で,第二次世界大戦の講和条約である「サンフランシスコ平和条 約」が結ばれました。
この条約に基づいて,日本はフィリピンやベトナムに対して賠償金を支払いました。
(そのほか個別の平和条約に基づいて,ビルマ(現在のミャンマー)やインドネシアに対しても賠償金を支払いました。)
けれども,それ以外の大半の国は,日本が多額の賠償金の支払いに耐えられないことから,賠償金を求めませんでした。
[ワンポイント]
日本が侵略したアジアの国々に対して,日本は賠償金に代えて「経済協力」(資金・技術・貿易など)を多く行いました。