新航路は,15世紀末に,ヨーロッパの国々が生活に欠かせない香辛料を安く手に入れる方法を求めて,産地であるアジアと直接交易するために開拓されました。
おもな探検家と,援助した国との関係は次のとおりです。
〈コロンブス,マゼランとスペイン〉
コロンブスはスペインの援助を受けて,インドを目指しました。1492年にカリブ海の島に上陸しますが,これをインドと勘違いしてしまいます。その結果,スペインはおもにアメリカに進出し,先住民を武力で制圧し,植民地化しました。
その後,マゼラン船隊もスペインの援助を受けて航海に出て,1522年に世界一周に成功しました。
〈バスコ=ダ=ガマとポルトガル〉
バスコ=ダ=ガマは,ポルトガルの援助を受けて航海をして,1498年にアフリカ経由でインドに到達しました。
この結果,ポルトガルはおもにアジアに進出して,インドのゴアや中国のマカオを拠点に香辛料などの貿易を行い,大きな利益を上げました。